なぜマウスピース矯正治療が
失敗するのか？

このようにせっかくの矯正治療を始めたのに、終わってみたら大失敗、という事例は枚挙にいとまがありません。

その多くが歯科医師の経験不足によるものなのですが、そもそもなぜ経験の浅い歯科医師は矯正治療に失敗してしまうのでしょうか？

失敗してしまう原因は色々と考えられますが、大きくは以下の４点です。

矯正治療の理論的な学問を歯科矯正学といいますが、学生時代に学ぶのは基本的なことのみで深く学ぶことはありません。

そのため理論的な知識が不足したまま矯正を手がけてしまうと、それが治療に失敗してしまう理由の一つとなっています。

一方矯正を専門にしている歯科医師の多くは、大学卒業後に矯正科に勤務しながら、深く歯科矯正学を学びます。そうすることで、理論に裏付けされた適切な矯正治療ができるようになるのです。

当院のDr.三嶋も福岡歯科大学の矯正科に勤務しながら学んだ歯科矯正学の知識が、現在の治療に大いに役立っています。

マウスピース矯正が開発される前は、ワイヤー矯正が主流でした。

ワイヤー矯正の場合は歯科医師自身が治療計画を立てた上で、治療期間において細かい調整を重ねながら治療を進めていきます。

そのためワイヤー矯正の経験がある歯科医師は、自分の力で患者さまに合わせた最適な治療を行うことができます。

一方、マウスピース矯正ではＡＩシステムが治療計画を立ててくれるので、経験の浅い歯科医師はどうしてもＡＩ任せになりがち。

そのためＡＩの見立てが間違っていても、それをリカバリーすることができません。そのまま治療を続けた結果、矯正が大失敗ということになりがちなのです。

その点当院のDr.三嶋は、福岡歯科大学の矯正科でワイヤー矯正含めた最先端の矯正治療を多数てがけましたし、それ以降もマウスピース矯正以外の矯正も多数手がけてきました。

自分自身の経験にもとづきＡＩ任せにすることなく、患者さま一人一人に最適な矯正治療を提供しています。

院内に歯科用CTのない経験不足の歯科医師は、レントゲンの撮影だけで済ましてしまいがち。

CT撮影を行わずに治療を進めるケースが少なくありませんが、これが矯正治療に失敗する理由の一つ。

当院含め、矯正を専門に手がける経験豊富な歯科医師は、歯科用CTでの３次元診断を行います。

２次元のレントゲンではわからない、骨の厚みや顎の幅、歯根の正確な長さ、顎関節の形状を三次元で見ながら診断することで、より安全で正確な治療計画を立てられるのです。

経験不足の歯科医師の場合、セファロと呼ばれる頭部全体のレントゲンを撮ることなく、矯正治療を進めることも少なくないようです。

当院に限らず矯正に真摯に取り組んでいる医院では、このセファロを撮影することなく矯正治療を進めることは考えられません。

それはセファロ撮影を行わないと、噛み合わせの正しい診断が下せず、噛み合わせを整える治療ができないから。

つまり奥歯の噛み合わせを含めてお口全体をきれいに整えるためには、セファロによる頭部の撮影が不可欠なのです。

逆にセファロ撮影を行わない医院ではこうした考慮がされないため、結果的に矯正治療が失敗してしまうことが少なくないと考えられます。