マウスピース矯正の相談会で
何を聞けばいい？

矯正治療が成功するかどうかは、担当する歯科医師次第。

ですからまず最初にホームページで自分を担当してくれる歯科医師の経験についてチェックしましょう。

「なぜマウスピース矯正治療が失敗するのか？」でもお話しした、以下の４つを満たす歯科医師を選ぶのが、まずは基本的な選考ポイント。

• 歯科矯正学を深く学んでいる
• ワイヤー矯正の実務経験が長い
• 治療開始前にCT撮影を必ず行う
• 治療開始前にセファロ（頭部レントゲン）撮影を必ず行う

そして客観的な条件としては、以下もおすすめの条件です。

• 矯正治療を専門に行っている
• 1,000症例以上の経験がある

ホームページで歯科医師の経験をチェックしたら、次は実際に担当歯科医師に会ってみましょう。

多くの歯科医院で矯正相談を行っていますので、その相談会の席で、先生の人柄に触れてみましょう。先生との相性もありますから、話してみて信頼できる親切な先生か判断してみてください。

また以下の観点でも、その先生が誠実で信頼できる歯科医師か判断できると思いますので、参考にしてみてください。

​相談会がこのような歯科医院も少なくないようです。

もし信頼できる誠実な歯科医院で治療を受けたいなら、主治医の先生が最初の相談会の時から真摯に相談に乗ってくれる歯科医院を選ぶことを強くおすすめします。

主治医が目の前に出てくるけど、口の中は診てくれず、お話しするだけ、という歯科医院も少なくないようです。

でも実際のお口の中を診ないと、患者さまの相談に最適な提案を行うことはできません。

歯並びはどうなっているのか、歯ぐきや顎の状態はどうか、虫歯や歯周病がないか、詰め物や差し歯に問題がないか等々、お口の中を実際に拝見した上で、本来は患者さまの相談にお答えすべきなのです。

ですから矯正相談でお口の中を診てくれない歯科医院には、治療をお願いしない方が無難だと思います。

先生の人柄が誠実で信頼できると感じたら、次に大切なのがその医院で本当に治るのか、という点。そのために以下の二つを先生に教えてもらいましょう。

各医院で取り扱っているマウスピース矯正システムが異なりますので、その医院であなたの症状が治せるのかが、一番のポイント。

特に前歯しか動かせない格安矯正（キレイライン、Oh my teeth、インビザラインGO、等）の場合、IPRや拡大床の併用が必要になることが多いので、そうしたオプション治療についても説明してもらいましょう。

また中度や重度の場合、マウスピース矯正でどこまで治療できるのかは、先生の腕とお口の状態に左右されます。

マウスピースで矯正できるのか、できない場合はどんな治療が必要になるのか、詳しく教えてもらいましょう。

マウスピース矯正での治療が可能な場合、次は治療の期間がポイントになります。

見込みが甘くて期限内に治療が終わらないと、治療期間が延長になって追加の費用がかかってしまいます。

ですので治療期間についてはしっかり確認しておきましょう。

それから、こうした説明が、過去に手がけた症例の経験に基づいているかが大切なポイントです。

経験不足の歯科医師では、ＡＩシステムの提案内容をそのまま伝えるしかできませんから、治療の見込みが甘くなりがち。

そうではなくて自分自身の経験にもとづいて、「マウスピースで治療できるか」「治療期間はどうなるか」を教えてくれる先生の方が安心です。